ボナヴィータ・ロザート

収穫後果皮と共に 12時間、醗酵が始まるのを待ってから圧搾。一部セメントタンクにて醗酵 を行う。果皮のタンニン、エキスを持った熟成の可能性を感じるロゼ。リリースより 2年の熟成期間によって、素晴らしい状態になりました。気温の高いシチリアで、収穫を10月中旬まで待てることにも驚きます。完熟した果皮の持つ香り、複雑さ。魅力的なロザート。ファーロと同じセパージュで造られる、熟成することで本領を発揮するロザート。おかげさまで少しずつリリースが追い付いてきました。 今回の2021 は昨年春のリリース。熟成することで魅力を感じるロザートではありますが、その時間が年を追うごとに短くなっているように感じます。2021 年は天候に恵まれた ヴィンテージ。果実の凝縮を感じますが、すでにバランスが取れている状態。フレッシュさよりも果実の熟成、味わいを求めているジョバンニ。それはロザートであっても変わりません。果皮との接触は短時間ではありますが、非常にエキスが濃く濃厚な果実味、しかし後から酸が土台を支える。タンニンは丸みを帯び、オレンジの果皮のニュアンス。ロザートとは思えないサイズの大きさ、ファーロに負けないくらいの奥行き＆エレガントさを秘めたワインです！ ネレッロマスカレーゼ単体では表現できない、3 つのブドウが合わさることで生まれる特有のハーブ香。滋味深くもメリハリを感じる、複雑さを兼ね備えたロザートです。